マレーシア大学・大学院留学ガイド
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なぜ、マレーシアの大学が注目されているか?
1. ほぼ全ての大学で、英語で授業が行われること
2. 学費、生活費の合計が年間約150万円〜と格安なこと
3. 他の先進国大学の学位を取得する制度が発達していること
4. 入試はなく、成績や英語の合格基準がゆるいこと
5. 年に何度も入学時期があること
6.多文化、多様性(ダイバーシティ)の高い学習環境
7.親日的で治安の良い安全な生活環境
8.日本とのアクセスの良さ
マレーシアの大学の種類
公立大学
【主要な公立大学(QS世界ランキングに基づく上位5校のみ)】
大学名 | QS世界ランキング2025 | THE世界ランキング2025 |
---|---|---|
マラヤ大学(UM) | 60位 | 251-300位 |
マレーシア国民大学(UKM) | 138位 | 401-500位 |
マレーシアサインズ大学(USM) | 146位 | 401-500位 |
プトラマレーシア大学(UPM) | 148位 | 601-800位 |
マレーシア工科大学(UTM) | 181位 | 401-500位 |
私立大学
【主要な私立大学(QS世界ランキングに基づく上位校のみ)】
大学名 | QS世界ランキング2025 | THE世界ランキング2025 |
---|---|---|
テイラーズ大学(Taylor's University) | 251位 | |
UCSI大学(UCSI University) | 265位 | |
INTI国際大学(INTI International University) | 516位 | |
サンウェイ大学(Sunway University) | 539位 | 401-500位 |
マネジメント・サイエンス大学(MSU) | 580位 | 801-1000位 |
アジアパシフィック工科・イノベーション大学(APU) | 611-620位 |
政府関連企業が保有している「準私立大学」と呼べるものは除外してあります。(例えばペトロナス工科大学、マルチメディア大学等)
海外大学分校
【海外大学マレーシア分校】
大学名 | QS世界ランキング2025 | THE世界ランキング2025 |
---|---|---|
豪州モナシュ大学マレーシア校 | 37位 | 54位 |
英国サザンプトン大学マレーシア校 | 78位 | 111位 |
英国ノッティンガム大学マレーシア校 | 108位 | 136位 |
英国ニューカッスル大学(医学部)マレーシア校 | 129位 | 168位 |
英国カーティン大学マレーシア校 | 160位 | 251-300位 |
豪州ウロンゴン大学マレーシア校 | 162位 | 201-250位 |
英国レディング大学マレーシア校 | 229位 | 201-250位 |
英国ヘリオット・ワット大学マレーシア校 | 281位 | 251-300位 |
英国スウィンバーン工科大学サラワク校 | 285位 | 301-350位 |
筑波大学マレーシア校 | 377位 | 351-400位 |
中国厦門(アモイ)大学マレーシア校 | 442位 | 401-500位 |
マレーシアの大学のコース、プログラムの種類
英国支配が長かったマレーシアでは、大学の学位制度は基本的に英国の制度と類似しています。主として下記のコースが存在します。
バチェラー(Bachelor)またはディグリー(Degree)コース
ディプロマ(Diploma)コース
プレU(Pre-U)コース
ファンデーション(Foundation)コース
マスター(Master)コース
英語集中コース(Intensive English Program)
マレーシアの大学への進学ルート
下記図にあるように、通常日本の高校を卒業した場合、(一部の大学、学部を除いて)合格基準を満たせばマレーシアの大学の「バチェラーディグリーコース」へ直接進学することが可能です。
ただし、ディグリーの合格基準を満たせなかった場合、より条件がゆるい「ディプロマ」や「ファンデーション」を経て、ディグリーに編入することも可能です。ディプロマ経由の場合はディグリーの2年目から、ファンデーション経由の場合はディグリー1年目からの編入になります。(どちらの場合も計4年の履修)。
なお、入学時点でTOEFLやIELTSの英語基準に達しない場合(またはスコアを保有していない場合)、学部コースの前に「英語集中コース」を受講することになります。受講中、現地でIELTSなどの英語試験を受験し、所定の英語基準を達成後、ディグリーやディプロマコースへ編入することが可能です。どの程度の期間英語コースを受講するか、英語基準の高さや個人差よって3-12ヶ月程度となります。
(下記「マレーシアの大学の入学基準」も参照。)
なお、インターナショナルスクール(主として英国式カリキュラム)のセカンダリースクールを終了して大学へ進学する場合は、プレUコース(AレベルコースやIBディプロマコース)あるいはファンデーションコースを受講後、ディグリーコースに編入することになります。
マレーシアの大学の海外大学提携・編入制度
ツイニングプログラム(Twinning Program)
マレーシアの私立大学が、海外の特定の大学と提携関係にあり、原則、前半をマレーシア、後半を海外提携校で勉強することにより、海外提携校の学位が取得できるというシステムです。クレジットトランスファー(編入)制度の一種とも言えます。提携校は主として英国と豪州の大学となります。また、ホスピタリティ学部ではスイスの場合もあります。
ツイニングプログラムは「マレーシアでの履修年数+提携校での履修年数」という表現を使い、「2+1」「1+2」「3+0」などと呼ばれます。「3+0」の場合は、マレーシアでの履修だけで海外提携大学の学位が取得できます。
なお、「2+1|や「1+2」など、実際に海外大学へ編入する場合、編入先の学費や生活費を払うため、「3+0」の場合に比べ費用負担は大きくなることにご注意ください。
【ツイニングプログラムの例】
マレーシア大学学部 | 提携大学 | 期間(年) |
---|---|---|
HELP大学ビジネス系学部 | 豪クイーンズランド大学 | 2+1 |
セギ大学ビジネス系学部 | 英グリニッジ大学 | 3+0 |
INTI大学ビジネス系学部 | 英ハートフォードシャー大学 | 3+0 |
INTI大学ビジネス学部 | 豪スウィンバーン工科大学 | 3+0 |
UCSIホスピタリティー学部 | スイスGlion Institute of Higher EducationまたはLes Roches Global Hospitality Education | 2+1 |
サンウェイ大学(カレッジ)・ビジネス学部 | 豪ビクトリア大学 | 3+0, 2+1, 1+2 |
その他多数 |
デュアル(ダブル)ディグリープログラム(Dual Degree Program)
ツイニングプログラムの取得学位が、あくまで海外提携校の単一学位であることに対し、デュアルディグリープログラムでは、マレーシアの大学と海外提携校の両校の学位を取得できることが特徴です。デュアルディグリーは、通常マレーシアでの履修だけで卒業時に2つの学位が取得できるという魅力的なシステムです。
学費も基本的にマレーシアの大学の授業料を3年間支払えば良いので、莫大な費用をかけて海外大学へ編入する必要はありません。(稀に提携大学に編入することが条件のデュアルディグリーもあります。)
バチェラーコースだけでなく、マスターコース(大学院)もデュアルディグリーになっている場合があり、マレーシアで1.0-1.5年勉強するだけで、マレーシアの大学院と海外大学院の両学位を取得できる場合があります。
【デュアルディグリーの例】
マレーシア大学学部 | 提携大学 | 期間(年) |
---|---|---|
テイラーズ大学ビジネス系学部およびIT系学部 | 英ウエストイングランド大学 | 3 |
セギ大学多数の学部 | 英セントラルランカッシャー大学 | 3 |
セギ大学ビジネス系学部 | 英グリニッジ大学 | 3 |
INTI大学ビジネス系学部 | 英ハートフォードシャー大学 | 3 |
サンウェイ大学多数の学部 | 英ランカスター大学 | 3 |
サンウェイ大学ホスピタリティー・料理学部 | 仏ル・コルドンブルー | 3 |
UCSIホスピタリティー学部 | スイスHTMI | 3 |
APU大学の大半の学部 | 英ドゥモントフォート大学 | 3 |
その他多数 |
編入プログラム(Credit Transfer Program)
マレーシアでの取得単位を海外大学にトランスファー(移行、編入)することができる制度です。
編入プログラムの代表格が、「米国大学編入制度」(ADP=American Degree Transfer Program)で、主として前半2年をマレーシアで、後半2年を米国またはカナダの大学で履修する(2+2)ことにより米国またはカナダの大学の学位を取得できるシステムです。また、「2+2」以外に「1+3」、「4+0(マレーシアのみ)」の場合もあります。
なお、ツイニングおよびデュアルディグリーでは最初から特定の提携校とその学部の組み合わせが決まっているのに対し、ADPでは編入先は原則オープンであり、米国やカナダの多数の大学が選択肢となるのが特徴です。(ただし、「4+0」のADPでは提携大学があらかじめ決まっている。)
ちなみに、米国の4年制大学へ編入する割安な方法として、米国の「コミュニティーカレッジ(コミカレ)」(2年)を経由する方法が知られていますが、マレーシアのADPを利用する手段は、留学費用を更に抑えることができる点で魅力的と言えます。
ツイニング、デュアルディグリー、ADPいずれの場合も、マレーシアでの割安な学費と生活費を活用しながら、先進国の大学の学位が取得できることが魅力です。
交換留学(Exchange Program)
マレーシアの大学の入学時期
マレーシアの大学の入学基準
マレーシアの大学では、主に成績基準と英語基準の2つの要件に基づいて書類審査が行われ、合否が決定されます。日本の大学のような入学試験は基本的になく、書類のみでの審査となります。
A. 成績基準
B . 英語基準
【入学基準の例】
コース | 成績基準 | 英語基準 |
---|---|---|
ファンデーション(プレ-U) | 評価3以上が5科目以上 (3年時成績、5段階評価) |
IELTS 4.0 |
ディプロマ | 評価3以上が3科目以上 (3年時成績、5段階評価) |
IELTS 4.0 (未達の場合は英語集中コースへ入学可) |
バチェラーディグリー | 全科目平均で3.0以上 (3年時成績、5段階評価) |
IELTS 5.0 (未達の場合は英語集中コースへ入学可) |
(注)これは平均的な私立大学の文系学部(ビジネス、ホスピタリティ等)における入学基準のサンプルで、全ての大学に当てはまるものではありません。実際はこれより基準が高めの大学や低めの大学もあり得ます。
高卒認定資格について
「高卒認定資格(旧大学検定)」の場合、全ての大学で必ずしも受理されるわけではありませんが、今のところ弊社を通じて出願された生徒様は全員、入学許可を得ていますので、ぜひご相談ください。
無料合否判定実施中
ご自分の合否に関し不安な方に対し、弊社では無料の大学合否判定サービスを実施中です。必要書類をお持ちの方は、ぜひご利用ください。詳しくは、大学サポートメニューの「無料合否判定」欄をご覧ください。
マレーシアの大学の世界ランキング
世界大学ランキング「QSランキング2025」におけるマレーシア大学と日本大学の比較表を作成しました。
ただし、「マレーシア大学」にはマレーシアにある海外大学分校とマレーシア大学で取得できる海外大学の学位も含めました。(例えば、サンウェイ大学で学位が取得できる英ランカスター大学」等)
なお、マレーシアの公立大学(国立大学)としては、下記表より実際は多くの大学がランクインしていますが、入学ニーズも限られていますので、上位3大学のみ掲載しています。日本の大学も、実際はより多くの大学がランクインしていますが、主要大学のみを掲載してあります。
QS World University Ranking を基にして弊社作成
なお、大学ランキングのコーナーでもマレーシア大学の国内外ランキングを複数紹介しています。
有望学部例
マレーシアの大学も日本や他の先進国と同様、多数の学部選択肢がありますが、参考までに下記に今まで弊社での取り扱いの多かった学部をご紹介します。
ホスピタリティ(ホテル経営)、ツアリズム(観光)
ビジネス経営学部
コンピュータ・IT学部
ADP(米大学編入学部)
短期正規留学(休学留学)
マレーシア大学留学の費用
マレーシアの大学への正規留学の費用(学費と生活費の合計)は、マレーシア教育省によると年間USD1,200(160万円、1ドル135円換算)と試算されています。更に授業料の安い大学を選べばより低予算での留学が可能となります。
実際に当サイトに掲載されている大学の年間授業料を下記にグラフにしてみました。学部は比較しやすいよう原則ビジネス系学部の授業料に統一しました。(ただし、ベルジャヤ大学とYTLホテル国際経営大学の場合は、主力のホスピタリティ学部またはホテル経営学部の授業料とする)これら大学の学費を平均すると年間の授業料は約85万円となります。(30円/RMで換算)
本校とマレーシア分校の費用の差
マレーシアにはいくつかの海外大学の分校があります。また分校という形でなくとも、マレーシアの大学内にデュアルディグリーまたは3+0ツイニングという形で、海外大学の学位が取れるコースが設けられていることがあります。これらも実質的には分校に近い性格がありますので、これらを含め「分校」と「本校」で基本的に同一の学位をとるのにどれだけ費用がかかるか比較をしてみました。
なお、マレーシアの生活費は弊社サポート学生のヒアリングに基づく平均的な費用(月額RM2,500) としました。また、他の外国の生活費は、その国専門の留学エージェントの複数のウェブサイトを参照し、平均的な値をとりました。これらは完全に正確な試算とは言えませんが、相当な程度実態を表している試算だと思われます。
(円換算レート:1リンギ26.2円)
豪モナシュ大学(本校vsマレーシア分校)
英ノッティンガム大学(本校vsマレーシア分校)
*英国本校、マレーシア分校とも、日本の高卒の場合ファンデーションの受講が必須になっているため、卒業までには4年間を要します。
英ランカスター大学(本校vsサンウェイ大学)
*英国本校、サンウェイのランカスターコースとも、日本の高卒の場合ファンデーションの受講が必須になっているため、卒業までには4年間を要します。
これらを総合すると、マレーシアであれば本校の3-4割程度の費用で(金額で言うと1000-1200万円安く)、本校と同じ学位が取得できることになります。もちろん、「そんなの邪道だ、英国の大学なら英国のキャンパスに通って英国で卒業しなければ価値はない!」という方もいるかと思います。それが理想であることはわかります。ただ、「同じ物を得るのに、1,000万円も安いならそれでいいじゃないか!」という合理的な考えも成り立つと思います。コスパを追求するならマレーシア、ということです。