弊社がクアラルンプールとセランゴールをはっきり区別するわけ(インター校)
皆様、セランゴール、またはセランゴール州と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?
もちろんマレーシアに在住の方であれば、知らない方はいないはずです。というか、クアラルンプール首都圏に住んでいる半数程度(以上かも?)の方は、実際はセランゴール州に住んでいるはずです。
ただ、マレーシアの親子留学あるいはインターナショナルスクール留学に興味を持ち始めたばかりの方は、そういう言葉は聞いたことがないか、あっても位置関係がわからない、またはクアラルンプールと違いがあまりわからないかと思います。あるいは、クアラルンプールは都会でセランゴールは田舎、というイメージしかないかもしれません。
ではまずGoogle Mapをお借りして、そのエリアを確認しましょう。
少しわかりにくいかもしれませんが、セランゴール州はクアラルンプールを囲んだような広いエリアです。(Googleの訳ではスランゴルと表記されていますが、同じことです。)そういう意味では確かにセランゴールはクアラルンプールの郊外とも言えます。
ただ、行政上はクアラルンプールは、セランゴール州とは全く異なり、州ではなく「連邦直轄領」という行政区分に該当し、マレー語のイニシャルでWPと表現します。(ちなみにクアラルンプール以外のWPには、プトラジャヤとラブアンがあります。)
一般的にクアラルンプールという場合、セランゴール州、プトラジャヤ(時にネゲリセンビラン州も)を含めた広義の意味で使われる場合が多いです。日本で言えば、(東京)首都圏のようなものかと。
一般的にはその使い方で問題ないのですが、弊社が親子留学を意識して使う場合は、クアラルンプールとセランゴール州をはっきり使い分けるようにしています。(ですのでここでは狭義のクアラルンプールはWPKLと表現することにします。)
例えば、こちらのインター校学費比較表やインター校一覧表でも、州別に検索できるようにしてあります。
その理由は何かと言うと、WPKLとセランゴール州は学生ビザと保護者ビザの申請ルールもだいぶ異なり、特に昨年の半ば以降、WPKLはこれらビザの審査基準が格段に厳しくなり、必要書類も格段に多くなったからです。一言で言うとWPKLはビザ申請がとても面倒なのです。直感的ですが、セランゴールの3-4倍あるいは5-6倍は面倒かもしれません。そして書類を揃えるためにかなりの費用も時間もかかります。よって、たとえ同じエリアにある学校でも、実際のアドレスがWPKLとセランゴール州では、ビザ申請上大きな違いが出てきます。(ちなみに、プトラジャヤもWPなので、基本的にはビザルールはWPKLと同一です。)
ですので、親子留学でこういったペーパーワークが嫌いな方、そんなことにお金を使いたくない方は、WPの学校はなるべく避けるべきと言うことになります。そもそも、親子留学の場合、ご予算や立地(空港に比較的近い)の関係などから最初からセランゴール州の学校を選ぶケースが多いのですが、やはりWPに気に入った学校がある場合、ビザが問題になり得ます。
ただ、そうは言ってもWPKLでも、決められたビザルールに従い、一つ一つ書類を準備してゆけば、ビザが取れないわけではありません。WPKLの学校を選んだ方でも全くスムーズにビザが受給できているご家族もたくさんいます。ただ、一方でビザ受給に非常に苦労している方もいます。
結論を言わせていただくと、やはり親子留学ではセランゴール州(またはネゲリセンビラン州)がおすすめです。(こちらのエリア解説もご参照ください。)
ただ、どうしても気に入った学校がWPKLにしかない場合や第一志望の学校がWPKLにある場合は、仕方ありません。WPKLのビザをクリアするしかありません。少し面倒ですが、どうにかなると思います。弊社はどちらの場合でも全力でサポートしますので、ご安心ください。