親子留学のハウジングについて(2)学校に近いって、どれくらい?

今日は、「親子留学のハウジングについて」の第2回目の投稿になります。

さて第1回目で住宅選びの条件と言える項目を4つ紹介しましたが、今後順番に解説してゆきたいと思います。まず第一の条件の「学校の場所」ですが、これは当たり前と言えば当たりまえの条件ですね。

毎日の通学を考えると、どなたも学校のできるだけ近くに住みたいという希望をお持ちだと思われます。ただ、日本とマレーシアでは「近い、遠い」の感覚がだいぶ異なってきます。おそらく日本では学校に近いという場合、徒歩で10分以内くらいの場所、あるいは電車通学を想像されるかもしれません。車社会のマレーシアでは徒歩で通学できるケースはごく稀であり、学校によっては20kmの距離があっても近いと言える場合も少なくありません。また、公共交通網が未発達なマレーシでは、大半のインター校は鉄道駅の徒歩圏にはありませんし、仮にあっても生徒一人で電車通学させる習慣はありません。特に新設校は、周囲が開発途上の新興住宅地(どちらかと言えば原野に近い環境)の場合もありますので、徒歩や電車通学という選択肢はまずあり得ません。

例えば、エプソムカレッジという有名なインターナショナルスクールがクアラルンプール国際空港の近郊にありますが、親子留学の多くのご家族がサイバージャヤという街に住まれています。学校周辺には一般的に日本人奥様方が好まれる街があまりないというのが理由です。ちなみにサイバージャヤとエプソムカレッジは35kmほどの距離があります。(多くの場合お子様はスクールバスで通学。)これでも学校から一番近い上質な?街ということになります。中にはモントキアラという駐在員の多い街から通っている生徒もいますが、何と学校との距離は70km前後になります。こうなると毎日が遠足という気分になるかもしれません。ただ、最近は10kmほどのニライという街に「イオンモール」もできたりしており、以前に比べかなり便利になっているはずです。ここならば、学校のすぐ隣とも言えます。

エプソムカレッジのケースは少し極端かもしれまんが、KL近郊あるいはKLに接するセランゴール州にある学校の場合は、学校から10kmあるいはスクールバスで30分以内のエリアであれば、「学校に近い」という感覚を持たれてよろしいかと思います。

ちなみに、距離を知りたい場合は、グーグルマップなどですぐに調べられますので、是非活用されてください。(使い方は検索すればすぐにわかると思います。)また、車での所要時間も同時に調べられます。渋滞がなければザックリ言うと、1km=1分と覚えておくと便利です。ただし、渋滞している場合やスクールバスの場合は、その倍以上かかる場合もありえます。特にマレーシアのスクールバスは、ドアツードアが基本ですので、各生徒の住むコンドミニアム内で生徒をピックアップします。よって数多くの生徒をピックアップするルートでは、予想以上に時間がかかる場合がありあす。

ところで上記のケースは、まず学校を選びその後で住む場所選ぶ、という前提になっていますが、時々その逆の場合もあります。例えば駐在員ご家族の場合は、既に勤務地や会社指定などの関係で住むエリア(まれに物件まで)決まっていますので、そこから入学可能、通学可能な学校を選ぶという順になります。

例えば、モントキアラにお住いの駐在員ご家族が、入学が比較的容易で授業料もリーズナブルな学校を探した結果、キングスレーインターナショナルスクールに決まったという例はかなり多くあります。学校との距離は30km近くありますので、決して近いといは言えませんがお住まいありきですので、仕方ないパターンです。ただ、スクールバスはちゃんと来てくれますので、安定的に通学することは可能です。ちなみに、よりキングスレーにより近く便利な街は?と聞かれれば、私はまずプチョン、次にバンダーサンウェイかスバンジャヤと答えます。ただ、「便利」という定義が人により異なりますので、全員がこの順序になるとは限りません。また、他の条件にも左右されます。

それでは次回以降で、他の条件についても解説してゆきます。

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