マレーシアインター校の新型コロナウィルスに対する対応
先日の春節を迎えたその日に「住宅と車」の記事をしばらく連載すると申し上げましたが、その前にやはり触れておかなければならない話題がありました。
もちろん、マレーシアにおける新型コロナウィルスの話題です。日本でも連日話題になっていると思いますが、こちらでも同様に大きな話題です。こちらでは今週一杯は春節休暇中とも言えますが、この話題で正月気分は吹っ飛んだ感があります。事実、マレーシアでは普段はあまりマスクをする習慣はありませんが、今はどこへ行ってもマスク姿の方が目立ちます。既にほとんどのドラッグストアではマスクは在庫切れとなっており、入手が難しくなっています。(よって私は日本から送ってもらうことにしましたが、日本でも店では在庫切れだったようで、家にあった在庫からとういことになりました。)
ちなみに、マレーシアでの新型コロナウィルスの感染者数は、本日現在で8名となっています。ただし、すべてが中国国籍の方でマレーシア人の感染者まだ出ておりません。日本は武漢市からチャーター便による邦人避難(500余名以上)がほぼ終わったと聞いていますが、マレーシアでは120余名のマレーシア人の避難を計画しているものの、まだ中国政府との調整がつかず実現には至っていません。マレーシアは中国との結びつきが強いというイメージがありますが、武漢市からの避難者数を比べると実際は日本に比べるとその規模は小さいようです。
さて、ここからが本題ですが、マレーシア留学という観点で言うと、やはり多くのインターナショナルスクールが明日の月曜には春節休暇を終え授業を再開するため、その準備に大忙しです。問題は世界各地から留学生が戻ってくるため、同ウィルスの感染者あるは潜伏期間にある生徒が戻ってくる可能性が否定できないということです。(冷静に考えるとその可能性は決して高くはないと思いますが。)
そこで多くのインターナショナルスクールが、海外から戻ってくる生徒に対し2週間の隔離(検疫)期間を設け学校内にウィルスの混入を防ごうと予防的な策を打ち出しています。学校によりますが、中国(おほび香港)からの生徒を対象にしたり、すべての海外からの生徒を対象にしたり、学生寮自体を隔離検疫したりと様々です。もちろん、人種差別的な扱いはなるべく避けたいという気持ちもあります。どの学校にとっても始めての経験となりますので、かなりバタバタしており日本人生徒も大きく影響を受けた学校もあります。
一つ言えることは、マレーシアのどのインターナショナルスクールも今回のような危機に対しては、非常に素早く予防的な対策を打ち出しているということです。結果として日本人生徒もこの対策の巻き添えを食らったケースもありますが、マレーシアおよびマレーシアのインターナショナルスクールは非常に素早く真剣に対応しており、そういう意味では迅速に危機管理システムが機能する国であるとも言えます。これは親子留学や単身留学する際にも非常に重要な要素だと考えらえます。
この影響を受けてしまった生徒様およびそのご家族には大変気の毒とは思いますが、晴れてこの隔離検閲期間が終了した暁には、すべての生徒が通常授業に戻り勉学に集中して欲しいと思います。