高校の成績3.0以下で京大以上の大学に入学する方法

kosaka

もうマレーシア大学留学を検討されている方なら、このタイトルを見た瞬間、すぐにネタバレすると思いますが、一般の方やこれからマレーシア大学を検討する、という方には新鮮なテーマかもしれません。

先に「京大以上の大学」の名前を挙げますが、モナシュ大学マレーシア分校のことです。モナシュ大学は豪州のIV Leagueとも言われるGroup of Eightにも入る上位大学ですが、マレーシアに分校があります。マレーシア国内で取得できる学位としては最高の学位と言われています。(もちろんトランスファー(海外編入)すれば更に高位の学位を取得することもできますが。)

では、モナシュ大学が本当に京大以上なのか、調べてみたいと思います。大学を比較するには色々な方法があると思いますが、最も客観的なデータとして「THE世界大学ランキング」と、「QS世界大学ランキング」があります。これら最新のランキングでの両大学の順位を下記に挙げます。

. モナシュ大学 京都大学
THE世界大学ランキング2023 44位 68位
QS世界大学ランキング2024 42位 46位

確かにどちらのランキングでもモナシュが京大を上回っていることがわかります。ただ、一つの疑問が沸くでしょう。マレーシアでモナシュ大学の分校を卒業しても、ランキングに出ているのは本校のランキングだからそのまま当てはまらないのではないかと?ただ、これは心配ありません。学位に本校、分校の区別はありませんので、モナシュの海外分校(4-5箇所ある)のどこを卒業してもモナシュ大学卒業に代わりはありません。履歴書にも大学名と学部名を書けば十分です。マレーシア分校と書く必要はありません。

では肝心の「どうやったらモナシュ大学マレーシア分校に入学できるか?」です。京大以上の大学であれば相当ハードな入試があるのでは?と思われますが、他のマレーシア大学と同様、大半の学部で書類審査のみで入試はありません(医学部、薬学部等一部の学部で試験や面接がありますが)。基本的には「成績基準」と「英語基準」をクリアするだけです。

まず成績基準ですが、ここでは日本の高校から入学する場合を想定しますが、モナシュの文系学部へのエントリーであれば、高校3年時の成績を参照し5段階評価の平均2.7以上、理系の場合は平均3.3以上であれば合格です。驚くほど寛大な合格基準ではないでしょうか。おそらくクラスの半分以上の生徒さんが合格になる水準かと思います。なお、平均値を算出する際、原則全科目のスコアの平均値を使用しますが、体育等いくつか除外する科目もあります。また学部により所定の理科科目や数学の単位を取得していることが条件になる場合もあります。(理系、IT、ビジネス系学部等)

では英語基準はどうでしょうか?これはさすがに基準が高めです。直接学部へ入学することもできますが、その場合は大半の学部共通でIELTS 6.5以上、TOEFL 79以上(どちらも各バンドに下限あり)が条件になります。一定期間海外に語学留学していたか、帰国子女以外では正直ハードな基準となります。ただ心配いりません。英語力が不十分な非英語圏の学生向けのESLコースもあります。ESLとは学部開始に先立ち一定期間英語のみ集中的に学習し、英語力を向上させるコースです。モナシュではMEB(Monash English Bridging)と呼ばれる約半年間のコースになっています。このコースの完了後、それぞれ志望学部へ編入できることになります。ただ、MEBに入学するにも英語基準があります。IELTS 5.5、TOEFL 52(どちらも各バンドに下限あり)という水準です。優しくはないですが、これでかなり現実的になったかと思います。

実は、これでも厳しいという生徒さん向けに更に別のルートがあります。ファンデーションコースまたはプレUコースを経由する方法です。ファンデーションやプレUとは主に英国式カリキュラムにおいて、大学学部に入る前に受講する1年-1.5年程度のコースです。英語学習のコースではなく、あくまで大学学部に進学するための基礎学習をするコースです。特にモナシュ大学専用の1年間のファンデーションコース”MUFY”がサンウェイカレッジで提供されています。もしくは同じくサンウェイカレッジに”CIMP”と言われるカナダカリキュラムの1年のプレUコースがありますが、そちらからも多くの卒業生がモナシュへ進学しています。ちなみに、これらコースへ入学する際の成績基準は、高校2年時の成績で、成績3以上の科目が5科目以上あることです。これも大半の生徒がクリアできる水準です。英語基準ですがMUFYはIELTS 5.5(バンドの下限あり)、CIMPは5.0(バンドの制限なし)となっています。MUFYの英語基準はMEBと同水準なので、英語基準が一番低いルートは、まずCIMPへ入学することと言えます。。ちなみにIELTS 5.0を英検のスコアに換算すると2級レベルということです。(ただし英検スコアでは出願できません。)

もう一つよく突っ込まれるのが、仮にモナシュ・マレーシアを卒業したとして、(例え本校の学位と変わらなくても)本校の話や豪州の話が全くできないのでは、「モグリ」と言われそうだ、という心配です。確かに豪州トップの大学を卒業したのに豪州に行ったこともない、というのは違和感があると思います。この対策としては、実際に本校に(2年目または3年目に)トランスファー(編入)するという方法もありますし、本校に交換留学に行く(通常2年時)という方法があります。前者の場合、編入後は基本的には本校の授業料を払う必要があるので、学費が3−4倍に跳ね上がります。後者であれば、マレーシア分校に払う授業料と同額で行けるので、非常に割安と言えます。交換留学は1セメスター(6ヶ月間)限定ですが、本校や豪州の雰囲気を味わい、その話ができるようにする目的としては十分な期間かと思います。ちなみに、モナシュ・マレーシア分校の学費は、文系学部で年間130−140万円程度と海外の一流大学としては格安の費用と言えます。もちろん生活費や寮費は別途かかりますが、マレーシアなら寮費込みで月額7−8万円(年間80-100万円)程度で済みます。

最後にもう一度結論を言います。京大に合格するのは至難の技ですが、高校平均の成績で、最低IELTS 5.0(英検2級程度)のスコアがあれば、誰でもそれ以上の世界ランクのモナシュ大学に入学できる可能性が高い、ということです。
ここでは大学世界ランキングの話に終始しましたが、実はそれより重要なことは大学での学習を英語を通じて行うことにより、その知識や経験を世界で生かせることだと思います。特に日本の将来も危うい時代と言えるので、これらは必須のスキルと言えます。
京大を目指すより、モナシュを目指しましょう!

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Updated: 05/02/2024 - 15:46

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