日本のホスピタリティ産業の今後 - 北海道ニセコビレッジから学ぶ
国際的スキーリゾート、ニセコビレッジ>
http://www.niseko-village.com/ja/
海外においては北海道のニセコが世界的なリゾートとして高い人気を誇っていることをご存知ですか?今や「ニセコ」の名前は大きなリゾート・ブランドとして育っています。スキーヤーからは北海道の雪質は大変好まれますが、中でもニセコの雪は「世界有数のパウダースノー」と称賛され、十数年前よりオーストラリア人のスキーヤーに着目され人気が高まり、今では東南アジアの富裕層達も競って冬のニセコに訪れます。スキーシーズンになると外国人がニセコに殺到しホテルの予約は完全に一杯になりますが、このリゾート地の中核にあるのが、マレーシアの財閥企業、YTLのグループ会社であるYTLホテルズが開発したニセコビレッジです。
<YTLホテル経営国際大学>
http://www.m-ryugaku.com/univs/ytl
実は、YTLホテルズが経営するホスピタリティ専門大学が、マレーシアのクアラルンプール市内にあり、YTLホテルズが運営するホテルの幹部候補生を育てる目的で設立されました。日本人の入学も可能ですが、弊社はこの大学とは大変懇意にしていますので、ご興味のある方はご一報ください。この大学の施設は市中心部の目抜き通り沿いの建物にありますが、同じ建物内にはYTLホテルズ傘下のリッツ・カールトンやマリオットが併設され、これら一流ホテルでの実習も頻繁に行われます。何よりも費用が格安で、年間の授業料が50万円、寮費が12万円程度となっています。(卒業式の写真を載せておきます。)
YTLホテルズは、ニセコ地域の人達との交流を深めるため、毎年、ニセコ高等学校の2年生が修学旅行でマレーシアへ渡航する際、この大学で研修や懇親会などの場を設けて歓待しています。
ニセコの今後>
日本は観光立国を目指して様々なプランを推進し、訪日外国人の数は年々増加していますが、ニセコはその先駆けとなり、特に地方の観光地がインバウンドビジネスを大きく成功させた事例となりました。しかし、ニセコのリゾート開発は日本人が推し進めたものではなく、YTLを中心とする外国資本が参入して本格的に開発したものであり、海外のプロフェッショナル達がいち早くその魅力に気づいて巨額の投資を行った結果、国際的リゾート地としての成功を収めるに至ったわけです。このニセコへの外国資本の流入はまだまだ拡大し、2020年にはリッツ・カールトンの高級リゾート・ブランドで世界に5つしかないホテル、「リザーブ」も進出することが決まっています。エリアが拡大するため、YTLは自社でリフトやゴンドラの輸送設備も敷設する予定で、観光客は車を使わずエリア内の移動ができるようになります。また、YTLは1ユニット数億円もする高級コンドミニアムを建設し販売して行く計画で、すでにその一部は東南アジアの富裕層へ直接売り出され完売しています。この流れで行くと、ニセコ町の人口が約5,000人という状況の中でそれより圧倒的に多い数の外国人観光客が流入し、さらには、リゾート施設で外国人観光客に対応するための外国人従業員の数も増え、ニセコは外国人の町になって行きます。
ニセコの課題 / 日本の課題>
上記の通り、これからスキーリゾートとして拡大の一途をたどるニセコで、外国人観光客に対応できる人材は本当に確保できるのでしょうか?国際的リゾート地として、その質を低下させず、むしろ高めていくためには優秀な人材が不可欠となるはずです。日本全体でも外国人観光客が増加するほど人材不足は深刻な問題になるでしょう。これからホスピタリティを学んだ人達は日本の観光産業の救世主となるはずです。
これは、単に労働力の問題ではありません。経営に携わる人材が必要になります。たとえば、今後ニセコのリゾート施設が益々増えて行きますが、その効率的運営のためには冬場だけの集客ではなく、スキーのオフシーズンにも如何に集客できるかが大きな課題になるはずです。もちろん、夏場でも北海道の大自然を満喫したい観光客が訪れますが、冬場ほど活況ではなく、顧客単価も高くありません。また、オーストラリア人スキーヤーの一部は長野県の白馬スキー場にも目を向け始めましたし、他国のスキーリゾートがライバルになる日が来るかもしれません。このような問題を解決して、ニセコの、そして日本全体の観光産業の成長戦略を考える経営人材が求められますが、日本においてはホスピタリティ経営のプロフェッショナルが不足していますし、現状、プロを育てるためのホスピタリティ教育の場が質においても量においても不十分です。
マレーシアで学ぶ / ホスピタリティのススメ>
http://www.m-ryugaku.com/hospitality_proposal
そんな状況の中、もしホスピタリティにご関心のある方がいらっしゃれば、是非ともホスピタリティ教育の先進国であるマレーシアの大学で学ぶことをご検討されては如何でしょうか?大学選びから入学手続きまで、私どもが全面的にサポートしますのでご安心ください。これからの日本はどんどん変化してグローバル化が進むはずです。あなたの手で今後大きく成長する日本のホスピタリティ産業の未来をつくりましょう!