勇気ある ‘単身留学@中学1年生’ をW視点で応援します【暮旅コンサルタント@金子】
今日の午後、非常に行動力&勇気のある留学生ファミリーをクアラルンプールでお迎えします。4月に13歳になったばかりの男の子が、なんと!単身留学<中学留学+寮生活>にチャレンジします。弊社では、これまでに複数の親子留学ファミリーをお迎えし、現地サポート・現地コンサルティングを通してマレーシアで留学生ファミリーを応援&見守ってきましたが、単身留学生<中学生>をお迎えするのは今回が初めてです。今からドキドキ&ワクワクしています。そこで、私も同じステージに立つ留学生ママとして<プラス>教育者/コンサルタントとして思うことをここに述べてみました。
母の目+教育者/相談役の目‘W視点’で、2011年3月から放射能疎開地・教育移住地として注視してきたマレーシア、娘の【リベンジ留学】への決意を機に、このKLロングステイがその約1.5年後に再スタートしました。そして、この2ヶ月間の留学準備期間中に、私たち親子を取り巻くいろいろな環境が、娘の成長と共に大きく変化していることに気づきました。この10年生留学する娘の計画<15歳@9月~>を一度目の教訓を生かして再留学するので「リベンジ留学」と呼ぶことにしました。
親の敷いた線路をそのまま受け入れて歩くだけだった幼児期、少々困難・面倒なことでも与えられた環境の中で二人三脚で歩んだ小学低学年、いろいろな場面で子供の個性が学校生活・学習へ影響してきた小学高学年…この頃になると、親子二人三脚ではなく、どちらかというと親は子を見守ることが多くなりました。
中学生頃になると、子供は親の願い・意見との相違や、与えられた環境に対する違和感を自己解決しようと試みる機会が増え<それがゆえ>アクシデント・挫折・失敗なども増えました。この年頃の子供は自分の失敗・迷いを親に相談することを避けたがるので、親は遠すぎず・近すぎずの立ち居地で見守る必要がありました。
しかし、この頃の子供は経験が少なく人間力も中途半端なため、親は放任主義・すべてを子供に任せることはできません。<それがゆえ>見守る立場の親としては、その危なっかしい足取りを見ていると口をはさみたくなる・お節介を焼きたくなる<それがゆえ>小さな親子喧嘩が増える、という定番のステージへとすすみます@汗
親としてだけでなく、当時のご自身の親子関係を振り返ると思い当たるところが多いのではないでしょうか?このローティーン時代に(13歳~14歳前後)子供たちは、自分の足で歩むことを失敗&成功・達成感を通して学んでゆきます。同時に、親も、子供が手探りで歩んでいる背中を見守ることが簡単ではないこと、お節介な親としての役割が少なくなることへの不安・淋しさを学んでゆきます。
私は、多くの方に「育児=育自(自分自身を育てること)」と伝えてきました。もちろん、私自身も同じ思いで子育てに深く関わってきました。子育てとは?「親が子供を育てるだけでなく<その子育てを通して>自分自身のことも親として・人間として同時に育てること」、正にその通りだと思います。特に、ローティーン~ハイティーンのお子さんを持つご家庭では、親子間のコミュニケーションや、学校関係者や保護者同士のコミュニケーショントラブル・ニヤミスが増えてきます。世間ではモンスターペアレントという言葉で表現されていますが、それは「強すぎる子供を守る親の本能」「自己中心すぎる自己主張」という言葉に置き換えられるかもしれません。もちろん、その自己防衛や自己主張・自己正当化が強くなりすぎると子供(相手)とのコミュニケーションが上手くいかなくなります。子供(相手)には子供(相手)の立場・思いがあるからです。
もしも、コミュニケーションが上手くいかなくなったら、子供(相手)を非難・批判するだけでなく、そっと子供(相手)の思いを受け入れてご自身の主張・思いを逆方向からも見る習慣・テクニックを身に着けてください。子供・相手の主張に100%妥協する・服従するということではなく、自分がひとつ主張したら、子供(相手)の主張もひとつ受け入れるということです。<良い意味で>自己主張があるのはお互い様だという思いでコミュニケーションをすると、より快適・健全な親子関係・人間関係が継続できるのではないでしょうか?ときどき我が姿を鏡に映して見る…怖い顔をして自分だけの都合に合わせた身勝手な発言をしていないか?仕事・疲労などのストレスが原因で、子供(相手)の些細なことにカチンときて反撃していないか?などなど、自問自答したり、教育=鏡育という思いもプラスできるといいですね。
もちろん、子供・親の個性・環境により大小の差がありますが、多くのローティーン~ハイティーンの子育てでは、一人前の人間としての躾・道徳を伝えることに加えて学業に関わるイベントも増えるため、幼児・小学時代より親としてのハードルが上がります。よって、親力もアップグレードしてゆかないと子供の成長に追いつけません。それは、子も親も少々傷つきながら歩む時期だということを自覚するということでもあります。
どうぞ、ご自身の子育て・親としてのコミュニケーション力において心配・不安になったときは、私の辛口コメントも一例として参考にされてください。私もみなさんと同じステージに立つ育児中・留学中の親、それにプラスして国際教育専門家・相談役としての客観的な視点でマレーシア留学生+留学生ファミリーを見守っています。そして、親子ともに成長しながら、楽しい子育て・楽しい留学が継続できることを心から願っています。