マレーで学ぶ 第9回 オーストラリア・インターナショナルスクール(AISM)
マレーシアの日本語フリーペーパー「Mタウン」の連載記事第9回の原稿です。
オーストラリア・インターナショナルスクール(AISM)
今回はオーストラリア・インターナショナルスクール(AISM)の紹介です。
同校は、大手教育機関「テイラーズエデュケーショングループ」が運営するインター校で、KL郊外のスリケンバンガンに位置します。豪州カリキュラムに基づきナーサリー(4才)から12年生(18才)までの学年を運営します。同校を訪れてまず気がつくことは、その白人の多さです。聞けば教師の95%は豪州人で、生徒の6割は豪州人またはNZ人ということです。まさにリトルオーストラリアと言えるような風景が広がり、日本人が憧れる「インターナショナルスクール」の雰囲気をもった学校です。(それが直ちに良いインター校を意味するわけではありませんが。)ひとつ気になるのが、日本人にあまり馴染みのない豪州式のカリキュラムでしょうか。あえて一言で表現すると、より総合的で柔軟な評価方法を持ったカリキュラム、と言えます。例えば、英国式(Aレベル)では、生徒の最終評価が100%共通試験の結果で決まるのに対し、豪州式(HSC)では共通試験結果50%、各学校の成績50%というミックスです。また、最終的な必修科目は英語のみで、他は自由に選択可能という柔軟性があります。各生徒のもつ潜在的な能力をより引き出しやすいカリキュラムと言えます。しかもIBやAレベルと同様、世界的に評価の高い資格であり、有名大学進学のハンデになることはありません。事実、同校の数少ない日本人卒業生のひとりが、日本トップと言われる国立大学の国際教養学部へ進学した、という実績もあるほどです。授業料は年間110万円(小1)~150万円(中1)のレンジです。モントキアラやKLCCからスクールバスで通う生徒も多いです。学費的に安い学校ではありませんが、国際教育を託す価値ある本格的インター校と言えます。当社でも入学サポートをしています。
Kuratabi Malaysia Sdn Bhd代表。外資系証券会社に20年勤務後、セミリタイヤの地としてマレーシアを目指したが、その調査活動がマレーシアビジネス起業へつながる。また外資系時代に日本人の英語力の弱さを痛感し、マレーシア留学を通じて日本人の国際化に少しでも貢献することがライフワーク。「まだガラキョー(ガラパゴス教育)続けますか?」がキャッチフレーズ。個人的にも、息子を小学校から大学まで国際教育一貫でグローバル&バイリンガル人材に育てた父親。