マレーシア大学の制度で、ツイニング、デュアルディグリー、ADPなどの言葉が出てきますが、どういう意味でしょうか?
ツイニング(プログラム)とは、マレーシアの私立大学が、海外のある大学(ホスト校)と提携関係にあり、原則、前半をマレーシア、後半を海外ホスト校で勉強することにより、海外ホスト校の学位が取得できるというシステムです。「マレーシアでの履修年数+ホスト校での履修年数」という表現を使い、「2+1」「1+2」「3+0」などと呼ばれます。マレーシアの大学に入学しますが、卒業する大学は先進国の海外大学というマジックのようなシステムです。
デュアルディグリー(またはダブルディグリー)とは、マレーシアの私立大学とある海外大学との提携関係により、マレーシアの大学の学位を取得すると(卒業すると)、提携校の学位も同時に取得できるシステムです。ツイニングが、原則ホスト校のみの学位を取得するのに対し、デュアルディグリーはマレーシアの大学と海外大学の両方の学位が取得できることが異なります。まさに「一粒で二度美味しい」制度です。
ADPとはAmerican Degree Transfer Program(米国大学編入プログラム)のことで、マレーシアでの取得単位を米国大学へ移行できる制度です。通常「2+2」の形式となっており、マレーシア2年、米国2年の学習で米国の大学へ編入し学位が取得できます。米国の他、カナダや豪州の大学も対象になる場合があります。ツイニングプログラムとの違いは、ツイニングはあらかじめ提携校とその学部が決まっているのに対し、ADPでは2年後の編入時に、米国を主とした数多くの大学から編入先を選択できる(ただし合格する必要がある)のが特徴です。(希にツイニングのようにあらかじめ編入先が決まっている大学もあります。)
これらのどの編入制度も、一定期間を生活費や学費の安いマレーシアで過ごすことにより、最初から先進国の大学に入学するのに対し、大幅に留学費用を削減できることが大きなメリットです。これら制度を是非有効利用しましょう!